【獣医監修】愛犬のお留守番で知っておくべき4つのポイント

【獣医監修】愛犬のお留守番で知っておくべき4つのポイント

家族の一員である愛犬のお留守番は犬にとっても飼い主さんにとっても不安なものです。

特に、忙しい飼い主さんにとって、お留守番する愛犬のための最適な環境づくりやトレーニング、家の破壊行動に悩まる方も多いのではないでしょうか?

急なトラブルや出張、家族の用事などで、愛犬を残して家を留守にしなければならないこともあるかもしれません。

その際、事前にお留守番のトレーニングや環境を整えておくことはご自身の安心や愛犬の安全に繋がります。また、1人暮らしや、共働きの方にとって、ご自身が有事の際に利用できる外部のサービスを知っておくことは愛犬にとっても大切なことです。なぜなら、愛犬にとって頼れる相手は飼い主のあなただけだからです。

ポイント1:お留守番トレーニングは子犬の時から

まず、出来るだけ早く準備した方が良いお留守番トレーニングについて解説します。

お留守番トレーニングは子犬の時から

(安心できる場所)ケージやサークルに慣れさせ、安全な場所を認識させる。

お留守番トレーニングの第1歩は愛犬の安全な居場所を作ることです。

ケージやサークルが愛犬にとって安心できる自分の居場所と感じるようになれば、お留守番のハードルが下がります。
具体的には生後3ヶ月頃からケージの中に愛犬の好きなおやつやおもちゃを入れて、少しでも入ったら褒めます。
これを繰り返し、ケージやサークル内で長時間過ごせるようになれば、愛犬にとってこれらの場所は安全な自分の居場所になり、飼い主さんにとってはお留守番中に愛犬の安全や家の破壊行動を防ぐ重要な役目を果たしてくれます。

(分離不安症と問題行動)トレーニングせずにお留守番させると分離不安症を引き起こし、破壊行動等につながる可能性が高まる。

分離不安症とは愛犬が飼い主さんと離れている時間に感じる不安から精神的・肉体的に不調となり、それらのストレスから問題を起こしてしまう状態のことです。

例えばトイレ以外の場所で排泄する、物を壊す、無駄吠えをする、下痢や食欲不振になるなどの症状が挙げられます。

トレーニングをせずに愛犬にお留守番させてしまうと、1人で過ごすことに慣れていない愛犬は分離不安症による問題行動を引き起こす可能性が高くなります。

(問題行動をおこさないための治療トレーニング)生後3ヶ月くらいから少しずつ1人で過ごすことに慣れさせる。

前述したように、トレーニングは生後3ヶ月くらいから行います。

問題行動は愛犬が1人でいることに慣れていないことが原因であることからその状況に慣れてもらうことが重要です。

トレーニングは短い時間から始めます。
具体的にはまず数十秒から数分間の間、ドアを閉めて愛犬を1人にさせます。
それが出来たら徐々に時間を伸ばしていきます。
この時、愛犬が問題行動をとらずに留守番出来ても褒めないことが大切です。
心を鬼にして、飼い主さんが出かけることは当然のことだと愛犬に認識してもらいましょう。

分離不安症による問題行動がすでにあり、それが解決出来ない場合は獣医師に相談しましょう。
愛犬の状態に合った療法を提案してもらうことで問題行動が解決するかもしれません。

ポイント2:お留守番の環境を整える

次に、お留守番に必要な環境を整える準備しましょう。事前にお留守番環境を整えておくことは愛犬と忙しい飼い主さんにとって大切な準備であり安心感に繋がります。

愛犬のお留守番の環境を整える

(犬の安全を確保)湿度、温度を一定に保つ。自動給餌器、こぼれにくい給水ボトルの利用。

留守番でケージやサークルに入れておく場合、愛犬が不快に感じても自由に動けません。
愛犬が快適に過ごせるよう、湿度や温度を季節に合わせて一定に保ちましょう。
特に、夏は万が一クーラーが止まった時に備えて、保冷剤をタオルに巻いて置いておくなどの工夫が必要となります。
冬はいつもよりも多めに毛布を入れて置くと良いかもしれません。
毛布に飼い主さんに匂いがついていたらさらに愛犬は安心するでしょう。

また、飲食については、水のこぼれにくい給水器や自動給餌機の利用をお勧めします。
なぜなら愛犬が水をこぼしてしまい水が全く飲めないと脱水の危険があるからです。
さらに犬は一度でなるべくたくさん食べようとする習性があり、一度にたくさん食べると嘔吐する危険性が伴うことから自動給餌器の利用をお勧めします。

(破壊行動を防止)放し飼いはNG。犬にあったケージやサークルを。

お留守番中の破壊行動を防止し、愛犬の安全を確保するためにもお留守番の時には、ケージやサークルの中で愛犬に過ごしてもらいましょう。

必要なケージやサークルの面積は犬の成長とともに変わります。
お留守番トレーニングの際に愛犬の様子を見ながら成長とともに少しずつお留守番スペースを広げておくとより良いお留守番環境を愛犬に提供出来ます。

(準備するもの)トイレ、ベッド、お気に入りのおもちゃ等。

成犬の場合、8時間程度はおしっこを我慢できますが、生後数ヶ月の子犬は長く我慢できません(6ヶ月の子犬でも最大6時間程度)。
留守番スペースが限られている場合でも、トイレのスペースは確保しておきましょう。

トイレトレーニングを済ませて置くことが望ましいですが、トイレトレーニングを終えていない子犬などは短時間の留守番であればオムツの使用も検討しましょう。
ベッドや毛布、おもちゃは愛犬のお気に入りの物を用意します。
誤飲の心配のある飲み込めるサイズのおもちゃや噛み続けると破損するもの(ボール類など)は避けましょう。

ポイント3:お留守番可能時間とペットサービスの利用

お留守番可能時間とペットサービスの利用

では、実際のところ愛犬はどのくらいお留守番できるのでしょうか?

愛犬だけを残しお留守番させる場合、お留守番トレーニングを終え留守番に慣れている成犬であれば、15時間程度のお留守番が可能と推測されます。

しかし、子犬の場合、数分〜10時間程度が限界と言われています。
もちろん、愛犬によって個体差があり、生活環境によっても大きく異なります。
よって、愛犬だけ自宅でお留守番させるのであれば、可能な限り短い時間が適切と考えられます。

ではそれ以上の時間、お留守番させないといけない場合どうしたらいいのでしょう。
最近はペットシッターやペットホテルなど外部のサービスも充実していますのでこれらの特徴を理解し上手に利用していくことが大切です。

(自宅でペットシッターを利用)数時間~1日の留守に適する。

急な残業や用件が入った時や日帰りの出張などで朝から晩まで長時間留守にする場合などはペットシッターの利用がお勧めです。
1時間2,000円~から気軽に頼めます。散歩やシーツ交換、体調チェックしてもらえるため、飼い主さんや愛犬の不安が低減されるでしょう。

(ペットホテル)1日~数日の留守に適する。

長期間のお留守番にはペットホテルを利用することをお勧めします。
長期で愛犬を預ける場合、事前に1泊程度お試しで利用して愛犬の様子を確認しておくと安心です。

ポイント4:愛犬とあなたに合ったベストな留守番方法を考えよう

最後に、愛犬にとってベストな留守番方法を考えるために愛犬だけ自宅でお留守番する場合と外部サービスの利点と欠点を比較してみましょう。

愛犬と飼い主に合ったベストな留守番方法

(愛犬だけ自宅でお留守番)無料で環境が変わらない一方、万が一のトラブルに対処できない。

自宅でお留守番の場合、利点として設備以外に費用がかからないことや普段と同じ環境のため愛犬へのストレスが少ないことが挙げられます。

一方で、愛犬の突然の体調不良や家の設備に異常が生じた場合対処しづらい点が欠点といえます。
また、トイレや散歩が出来ないことも欠点といえるでしょう。

(ペットシッター)ペットホテルに比べ安価で散歩や餌やりをしてもらえるが、それ以外の対応はできない。

ペットシッターはペットホテルに比べ安価で散歩や餌やりなど必要なお世話をしてもらえることが利点です。

反面、シッターを1日に1回程度利用したとしても愛犬の体調変化に即座に対応出来ない可能性があります。
また、エアコンの故障など家の不調についてペットシッターは対応出来ません。

(ペットホテル)施設によって預かると同時にトリミングができる、獣医師がいるなどのメリットがあるが、費用が高い。

ペットホテルはホテルスタッフの他、トリマーや獣医師が常駐している場合もあり、人目があるため安心感があることが利点です。
また、ホテルに預けている間にトリミングを行ってくれる施設もあります。
最近は送迎付きの施設も増えてきておりさらに便利になっています。

しかし、高額であることが欠点です。
また他の犬もいることからデリケートな犬や高齢の犬には向かないかもしれません。

(お役立ちグッズの紹介)見守りカメラ、お留守番用フレグランスミスト

お留守番中の愛犬の様子が気になる方が多いのではないでしょうか?
参考に2つのお役立ちグッズをご紹介いたします。

見守りカメラ

1つ目は見守りカメラです。
カメラの性能が格段に向上し様々なことが可能になりました。
例えば、自動給餌器のスマートフォンによる操作、音声通話で愛犬に声かけすること、温度センサーとスマートフォンによる温度等の確認や温度操作などが挙げられます。

Scent andのフレグランスミスト

2つ目はお留守番用フレグランスミストです。
「飼い主と安心して過ごす時間」と「香り」をセットで愛犬に記憶させることで、留守番時も香りによって飼い主との安心する時間を思い出してもらうことができます。

まとめ

忙しい飼い主さんにとって、愛犬の留守番は悩みの種です。
しかし、日頃から準備をし、外部のサービスをうまく活用することであなたと愛犬に適する留守番方法はきっと見つかります。
まずは出来ることから少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか?

時間を見つけてお留守番トレーニングを開始し、必要なグッズを揃えていくことで飼い主さん、愛犬の双方ともお留守番に対する心の準備が出来ていくと思います。

たった1人の飼い主を頼りにしている愛犬のお留守番方法はあなたにしか選択できません。
あなたの愛犬のお留守番方法がご紹介した4つのポイントを参考に見つかることを心から願っています。